映画

映画「プリズナーズ」

父と娘の物語の定番のようなお話、プラス幼児誘拐の話をからませてある。「愛する娘を奪われ、狂気にとらわれた父親が取った行動とは!?」と、センセーショナルにとりあげられていて、つい観てしまった。
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映画「嘆きのピエタ」

「前代未聞の愛の結末に、世界が言葉を失った魂のサスペンス・ドラマ」、公式ホームページのキャッチコピー。本当に言葉を失うかも……

『誰もボクを見ていない なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか』

17歳の少年の祖父母に対する強盗殺人事件。過酷な境遇で育った少年は、母親に支配、コントロールされていた。少年は、社会の、そして何より母親の被害者だった。その母親もまた、被害者だったかもしれない。
つれづれに

つれづれに

ロシアのウクライナ侵攻は続いている。 それに関連して、ジョージ・オーウェルの評論「ナショナリズムについての覚書」を青空文庫で読んだ。自分の中にある資質を指摘されたようで重たいものが腹の底に残っている。 7月10日は参院選。ネットの選挙運動な...
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映画「異端の鳥」

説明は一切ない。モノクロの映像。普通と言われる人々の苛烈な暴力。どこにでもある。出会う人、出会う人が少年に悪意と邪悪と残虐のかぎりを尽くす。善き人に出会えることはあるのかと、画面を見つめる。

『砕かれた神―ある復員兵の手記』

「敗戦後、天皇は責任をとって自決されると信じていた。少なくとも退位されると」 『砕かれた神』の著者、渡辺清は16歳で海軍に志願し、20歳で敗戦をむかえる。激烈と言えるほどの純粋な天皇崇拝者であった。それが筋金入りの天皇否定論者に変わる。その経緯を辿る。

『戦争は女の顔をしていない』

第二次世界大戦でのソ連の死者は、2000万人。その戦いに、看護師や医師としてだけではなく、兵士としても、100万人を超える女性が従軍した。15歳から30歳だった。40数年後、スヴェトラーナ・アレクシェーヴィッチはそれらの女性たち、500人以上から戦争体験の話を聞き、『戦争は女の顔をしていない』にまとめた。
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ノーム・チョムスキー インタビュー

ノーム・チョムスキーのインタビュー。93歳。明晰で冷徹な分析と冷静な語り。オリバー・ストーン監督はウクライナとロシアとアメリカの関係を映像で表現したが、チョムスキーは言葉と論理で、白日の下に晒している。アメリカの驚愕の実態が語られる。
つれづれに

つれづれに

ブログを始めて4年目に入る。規則正しく、地道にやっている。今年12月で、100回になる予定。到達したら、かなりうれしい。 ウクライナの状況はひどくなるばかり。唯一の解決策は停戦しかないと思うが、煽るような振舞や報道が多すぎると思う。そんなな...

『日本軍兵士』

アジア・太平洋戦争の実態を、徹底的に「兵士の目線」「兵士の立ち位置」からとらえ直す。かつ、兵士たちの置かれた過酷な状況と「帝国陸海軍」の軍事的特性との関連を明らかにする。そこには、「帝国陸海軍」の軍事思想の特質、天皇も含めた戦争指導のあり方、軍隊としての組織的特性の問題も含まれる。