本 『こんな風に過ぎて行くのなら』 浅川マキという歌手がいた。 野坂昭如が、「あなたは、最後は、養老院で誰にも相手にされずに、あたしゃね、これでも昔は、ちっとは名の知れた歌手でね、と言っているだろうよ」と、言ったとか。そういう最後も悪くはないと思う。 2022.11.30 本
本 『家畜人ヤプー』 こういう世界に、ファナティックに耽溺する人がいるのだと目を開かされた1冊。人間の理性を奪う方法、苦痛を歓喜、僥倖に変える方法の言及にも関心がいった。根本原理は、宗教そのものの原理であり、オーソドックスな方法だと思う。 2022.11.23 本
本 『緋色の記憶』 裏さびれたバス停に緋色のブラウス姿で降り立ったエリザベス・チャニング。同僚の教師で、妻子あるレランド・リードを愛する。そこから「チャタム校事件」と呼ばれる未曽有の悲劇が始まる。 2022.11.16 本
つれづれに つれづれなるままに 今回は、「受容」をテーマにして、そして100回でひとまず区切りをつけよう。セラピーの役割は果たしたし。 「仕事」のように日常性に組み込むことで、生活にメリハリができる。何もない日々を暮らすのが楽になる。堀田善衛の『時間』のなかに、内発性と日... 2022.11.09 つれづれに