つれづれに

 

「ヘルピング・ハンズ」から「ブルージャスミン」まで、空虚を抱えた女の話を取りあげた。
私自身が空虚を抱えているから、とても共感する。

「ヘルピング・ハンズ」のヘレーネも、「ブルージャスミン」のジャネットも、最後は心が壊れてしまいそうである。
「春にして君を離れ」のジョーンは、自分の内面に蓋をすること、人を見ないようにすることを選び、「あるスキャンダルの覚え書き」のバーバラは、ある種の願望を踏まえた物語の世界に他人を引き込むことでしのごうとする。

ヘレーネは、育ちの良さが心の弱さにストレートにつながり、バーバラは、下層階級育ちで逞しく生きている故に、悪意さえも育てることができる。
そして、4人共に、誰かに、何かに依存したがっている。

こういう作品を選ぶこと自体が、私自身を表していると思う。
年が明けたら、私にとっての「かっこいい女」を取りあげたい。

 

 

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